
現場から管理職へ
今の仕事内容を教えてください。
現在は、事務処理や人材管理、採用・研修企画など、社内業務全般を担っています。メーカーとのメール対応や請求処理、スタッフのスケジュール管理、給与計算のチェック、書類作成、電話応対はもちろんのこと、求人記事の作成から応募者面接、在籍スタッフの巡回フォローまで幅広く対応しています。加えて、既存メーカーへの提案営業や新規開拓も行っており、現場と内勤、両方の視点から業務改善に取り組んでいます。
どうしてこの仕事に就いたのですか?
元々はエアコンや洗濯機の修理エンジニアとして現場に出ていましたが、体力的な不安や変則的な勤務への負担を感じていたタイミングで、上司から「内勤をやってみないか?」と声をかけてもらったのが転機でした。過去に事務職の経験もあり、何より現場で支えてもらった内勤の皆さんへの恩返しがしたいと思い、挑戦することにしました。
未経験からの管理職、不安はありませんでしたか?
正直、不安はありました。ブランクがある中でいきなり事務の中心業務に関わることになり、戸惑いもありましたが、周囲の先輩方が丁寧に業務を教えてくれたおかげで、安心してスタートできました。現場経験がある分、スタッフとの会話やメーカーとのやり取りにも理解が深まり、早い段階で業務に馴染むことができたと思います。
仕事を通じて、成長したと感じるのは?
内勤になってから一番変わったのは「チームで成果を出す意識」が強くなったことです。エンジニア時代は一人で完結する業務が多かったのですが、今は部署全体でどう動けば効率的かを考える立場。現場時代の経験を活かしつつ、人材育成や業務改善、時には現場支援にも入りながら、チーム全体のパフォーマンスを高める役割を意識するようになりました。
「やっててよかった」と感じる瞬間は?
やっぱり、現場出身だからこそできる“アドバイス”が活きた時ですね。未経験で入社した新人が不安を抱えているときに、「実際の現場ではこういう対応が役立つよ」とリアルな助言ができるのは、自分の強みだと思っています。メーカーさんと話す際にも、具体的な現場目線の話ができることで信頼関係が築きやすく、社内外から頼ってもらえる場面が増えました。

しんどかったことと、それをどう乗り越えましたか?
最初の数ヶ月は、技術職から内勤職への切り替えで頭がいっぱいでした。特に人のマネジメントや業務の優先順位付けには悩みました。ですが、先輩方の助けやエンジニア時代の経験を頼りに、少しずつ視野を広げ、業務の流れや対応方法を覚えていきました。振り返れば、その苦労が今の自信につながっています。
職場の雰囲気はどうですか?
とにかく風通しが良く、困ったときに相談しやすい環境です。現場にいた頃から、職場の人間関係には恵まれていると感じていましたが、今の部署でも変わらず、誰もが前向きに仕事に向き合っています。新しい業務に挑戦する際も「一人で抱え込まずに、チームで乗り越える」文化が根付いていると感じています。
今後の目標は?
まずはスタッフにとって頼れる存在になること。そのために、電話やメール、巡回など、あらゆる接点で相手の悩みや状況を読み取る“傾聴力”を高めたいです。また、スタッフ数を現在の350人から500人に増やすという採用目標も掲げています。その実現のためにも、技術力を保ち続け、現場のリアルを語れる存在でありたい。そして、経理や労務といった専門領域にも挑戦し、「簿記」や「FP」の資格取得にもチャレンジしていきたいです。
これから入社を考えている人へメッセージを。
現場経験があるあなたにこそ、管理職としての大きな可能性があります。管理職とは、ただ指示を出す立場ではなく、仲間を支え、現場と組織の架け橋になる役割。人を育てることや仕組みづくりを通じて、より良い環境を整えることができます。最初は不安もあるかもしれません。でも、現場で磨いた観察力や判断力は、マネジメントにも必ず活きます。自分の成長を信じて、一歩踏み出してみてください。あなたのその経験が、会社をもっと強くします。